近年異常気象が増えており、毎年のように「数十年に1回の災害」が起きています。
この記事を書いている2024年5月28日も岡山県南部の一部ではレベル3の警報がでています。
この避難指示ですが、少しわかりにくい点がありますので、解説したいと思います。
5段階ある警戒レベル
警戒レベルには5段階ありますが、重要な点があります。
それはレベル5は既に災害が始まっているレベルなのです。
警戒レベル5
警戒レベル5は「緊急安全確保」となり非常に危険な状態です。
河川は既に氾濫している可能性が高く、土砂災害もいつ起こっても不思議ではない(又は既に発生している)状態の事をしめしています。
極端な言い方をすると、既に逃げ遅れている可能性がある状態なのです。
レベル5だと移動して避難するにも非常に危険が伴う状態で、その場で「命を守る行動」をとることが求められます。
ご自宅なら出来るだけ崖から離れた部屋に移動、3階建て以上のマンションなら極力高い階に移動などすぐその場でできる行動をする必要があります。
近くに川があるなら既に氾濫している可能性もありますので、近づかないようにしてください。
そしてくれぐれも見に行ったりしないでください!
私の知人もレベル5になったら避難と勘違いしている人がいましたが、レベル5になる前に避難しないといけないのです。
キキクルでは黒の表示で災害切迫とされます。
警戒レベル4
かなり災害のおこる可能性が高い水準で「避難指示」が発令されます。
レベル4は全員が避難の対象となります。
レベル5になると移動が困難になるので、レベル4の間に避難を完了してください。
レベル4でも移動に危険が伴う可能性があるので、十分注意して避難してください。
普段から避難経路の確認や、ご家族との連絡方法など備えておくといざと言う時にパニックにならずに済みます。
近年「以前大丈夫だった」などが通用しなくなっています。
災害時は「自分は大丈夫」と言う意識が働いてしまいます(正常時バイアスといいます)ので、くれぐれも安全に注意してください。
キキクルでは危険とされ紫表示です。
以前は避難指示と避難勧告に分かれていましたが、法改正により現在は避難指示に統一されました
警戒レベル3
「高齢者等避難」で、高齢の方や障害のある方やお子様など移動に時間がかかる方は避難を開始してください。
対象以外の方も避難を想定し、避難の準備をして備えてください。
キキクルでは警戒とされ赤表示です。
警戒レベル2
注意報が出ている状態です。
非常時に持ち出す貴重品などの確認や、避難時の対応を家族と相談しておくと良いです。
また、避難場所を自治体ホームページなどで確認してください。
警戒レベル1
台風の発生や、大雨を伴う低気圧の懸念があります。
普段より天気予報に注意してください。
キキクルとは
キキクルは気象庁が提供しているサイトで、土砂、洪水、浸水などの災害危険度分布が確認されます。
地図に重ねて表示されるので、個人的には見やすいと思います。
もちろんキキクル以外も様々な方法があるので、自分の見やすいツールで良いとは思います。
キキクルのリンクです
土砂、浸水、洪水のそれぞれのリスクを表示できます。
デマに注意
XなどのSNS投稿はデマが多く、悪質な物もあり社会問題になっています。
悪意が無くても不確かな情報も多いので、情報元が信頼できるかしっかり確認してください。
実際に生成AIで作られた画像が拡散され、混乱や風評被害を招いた事例もあります。
またうっかり拡散してしまうと、良かれと思ってした事でも罪に問われる可能性があります。