災害対策、いざと言う時の為に自分で何ができるのか

日々の日記

2024年は1月1日から能登半島で大きな地震があり、4月には台湾で地震、更には四国から九州にかけて大きな地震がありました。

更に8月には宮崎沖での地震は南海トラフに影響がある可能性が指摘され、初の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発令されました。

地震は前もって予知することが困難な災害で、台風などのように事前に警報など出すことができません。

普段から対策をしておく事が必須になります。

いつかは起こる南海トラフ地震

南海トラフ地震はプレートのひずみが原因とされ、100年から150年の周期で発生している地震です。

前回の南海トラフ地震から70年以上が経過しており、地震発生のエネルギーが現時点でかなり蓄積されていると想定されています。

この事から30年以内に発生する確率は70~90%と言われています。

もちろん30年以内の確率なので明日かもしれませんし、25年後かもしれませんし30年過ぎても発生しないかもしれません。

ただプレートは常に動いていてひずみ続けているので、いつの日かわかりませんが発生します。

岡山県の想定被害

岡山県の震度想定ですが、県南では最大震度6強、県北でも震度5強と想定されています。

瀬戸内海沿岸部では津波の想定もされていて、間に四国があっても注意が必要です。

震源地によりどんな被害があるのかはわかりませんが、西日本はかなりの範囲で被害が想定されます。

広大な範囲で被害が想定されるので、復興はおろか支援さえもかなり大変な物になりそうです。

南海トラフ地震ではなく一般的な災害対策ですが、気象庁の発表しているガイドラインを記載します。

災害対策には段階がある

一般的に災害対策は3つのフェーズがあると考えられます。

大きな自然災害が起きてから、3日間を「緊急事態対応」、3日目から避難所が閉じられる間(3ヶ月から6ヶ月くらいまで)を「応急対策」、それ以降を「復旧・復興対策」といいます。

今回はこれに地震発生0秒~数分までを「緊急安全確保」と呼んでお話したいと思います。

※地震以外の災害で予報が可能な災害は、発生までに前もって避難をしておくのが最大の対策です。

緊急安全確保

今現在地震が発生している「今まさに命を守る」対策です。

外出時は出来る事は限られてきますが、自宅は事前に対策をしておくことができます。

ただ自宅の耐震化工事などはした方が良いですが、大きな費用がかかってしまします。

まずは個人でできる事、例えばタンスや冷蔵庫に食器棚など背の高い家具の固定などしておくとよいです。

ホームセンターで簡単に手に入る物でも、家具固定器具や窓ガラス飛散防止シートなど様々な物が手に入ります。

緊急事態対応

災害発生から最初の3日間は、「生き死に」の瀬戸際にある被災者を集中的に助けるための期間です。

なぜ3日間かというと、災害発生から3日(72時間)を過ぎると急激に救命率が下がるからです。

被害状況にもよりますがこの期間は自衛隊員などは、生き埋めになった方など、生き死の瀬戸際にある方の救出に全力を挙げていますので助かった方は自力で避難する必要があります。

つまり命を守ったあとの三日間は、自分で水や食料などを確保して、自分の力で生き抜いていくことが必要になります。

応急対策時

大きな自然災害が起きてから3日たつと、市町村や自衛隊などの職員が、避難所などに避難している被災者への支援を開始します。

自分の力で避難所に避難しているケースが多いと思いますし、自宅でなんとか暮らせる方でも、水や食料、あるいは情報を求めに避難所に通っていると思います。

自宅が被害を受けた場合すぐに新しい住居が見つかるとは限りませんし、仮説住宅などは準備に数カ月以上待つ覚悟が必要です。

緊急時に持ち出せるものは限られてくると思いますが、すぐに自宅に戻れるとも限りません。

普段からある程度必要な物を持ち出せる準備するのが好ましいです。

復旧・復興対策期

避難所の生活は環境が良いとは言えませんし、できるだけ早く生活を再建していく必要があります。

自宅が軽微な損壊ならすぐに戻れるかもしれませんが、大規模な被害を受けた場合難しいです。

運よく仮設住宅に入れたとしても仮設住宅はあくまで仮設、いつまでも住み続ける訳にはいきません。

そこで問題なのが資金です。

避難所などで暮らしている間に、市町村が住宅を建て直すための資金などの相談にのってくれますが、それだけでは十分とは言えません。

ご自宅や仕事場を直して行くには国の支援だけで全額をまかなうことは難しく、皆さんのこれまで貯められた資金や金融機関の融資などでお金を確保して行う必要があります。

保険などもどういった被害でいくら支給されるのか、確認をしておくと良いでしょう。

それぞれの段階に応じて準備する物

フェーズが変化するにつれて必要な物、準備しておく物は変化していきます。

災害発生~3日程度

この期間は「必死で生き延びる」フェーズですので、公的機関からの支援も限られる可能性があり、とりあえず自力で数日生き延びる必要があります。

水や食料に加えて、身分証明書や貴重品などすぐに持ち出せる準備をしておくと良いでしょう。

水は重いので携帯できる量が限られてしまいますので、500ミリのペットボトルなど運びやすいサイズに分けると良いです。

季節にもよりますが夜間は冷え込みます。ラップやアルミホイル、新聞紙などを工夫すれば防寒対策に役立ちます。

最低限必要と想定されるもの・・携帯電話、懐中電灯、身分証明書、現金、防寒着、動きやすい靴、水(移動の妨げにならない量)、救急用品、軍手、ウェットティッシュ、タオル、携帯可能な食糧、ラップ、新聞紙等

自分で行う災害への備え | 気象庁
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気象庁自分で行う災害への備え

災害発生から数カ月

自宅に戻れない場合は避難所に滞在することになるので、最低限必要な物も変化していきます。

例えば着替えなどを圧縮パックに入れておくと、水害があっても濡れずに保存できますしコンパクトです。

と言っても避難所に持ち込める物には限りがありますので、予め選択をしておくと良いです。

自宅に戻れた場合でも断水や停電が続く可能性があります。

特に水道は水道管の劣化が問題の地域も多く、破損すると復旧にかなりの期間が必要です。

保存の可能な水と食料は備蓄しておくべきですし、手動で発電可能なバッテリーなどあると充電もできます。

備蓄する食料は定期的に消費期限を確認して、古くなる前に消費して買い足すローリングストックを心がけてください。

我が家にも消費期限が数年前のレトルトやカップ麺が眠っていたりしますが・・

他にもカセットコンロがあると、ガスも電気も無くても調理ができます。

近年喫煙者が減っているのでライターの無い家庭も増えていますが、ロウソクを使うなら必要です。

復旧、復興期

公共インフラの状況にもよりますが、いつまでも避難しておくわけにはいきません。

ですが自宅が大きな被害を受けた場合、新しい住居を探す必要があります。

行政の資金援助では不十分なケースが想定されますので、特にリスクの高いエリアにお住まいなら保険など見直して備える必要があります。

また、賃貸物件を契約する場合でも身分証明書や印鑑など契約に必要な物があります。

避難時にすぐ持ち出せるように場所を確認しておいてください。

常時ではありませんが災害時の緊急対応として、被災された方の入居条件や初期費用が有利になる物件が存在します(被災した証明が必要です)。

東日本大震災の時は当社でも取り扱いがございました。

また、全国各自治体で被災者支援住宅など様々な用意があります。

まとめ

災害時はパニックになりやすいので、少しでも落ち着いて避難できるよう事前の準備が必要です。

自宅の被害が少ない場合でも、しばらく断水などのリスクはあります。

行政に頼らずしばらく生活できる備えをしてください。

災害時はSNSで大量に誤情報が拡散されています。悲しいですが一定数以上の心無い人物が存在し、いたずらや収益目的で発信しています。

動画や画像を見ると信用してしまいそうですが、今現在AIで簡単に作成でき、専門家でも判別が難しいレベルなので一般人が見て真偽を判断するのは不可能です。

判断したり拡散する前に情報元を必ず確認してください。

良かれと思って拡散した情報でも、誤情報だと罪に問われる可能性もあります。

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